ボム君.com

MENU

ひとり旅は迷子になるに限る

f:id:nogizacarp:20170716233213j:image

僕がひとり旅を好む理由の一つに、“気楽に迷子になれるから”というのがあります。

 

 

18になって迷子です。僕は割と方向音痴で、目的地にたどり着かないくらいひどくはないですが、「あー、さっきの道曲がっておけばだいぶ近かったのに…」ということを結構やってしまいます。

 

 

日常生活において、迷子はマイナスの要素しかありません。

 

 

誰かと一緒に歩いていれば、無駄に歩かせてしまうのは当然いいことではありませんし、時間に追われている時も、その時間に間に合わなくなってしまう可能性が出てきます。

 

 

 

現代人は常に時間に追われているため、地図アプリはたくさんリリースされ、高精度のナビが開発され、小学生でもグーグルマップを使いこなせる時代。迷子になる方が難しいこのご時世。

 

 

だからこそ僕は、ひとり旅に出て、ゲストハウス(宿)にチェックインしたら、スカスカのバックパックを置いて迷子になるために外へ出ます。

 

 

 

ゲストハウスのチェックインは大抵16時くらい。日が傾き、涼しくなってきた未開の地を、ただ歩く。

 

 

時間は気にしない。何時に戻ろうか。何時だっていいか。

 

 

 

「何やってたの?ご飯食べちゃったからね!」と言ってくる母親のいる家には今日は帰らないのだから。

 

 

 

ちょっと寂しいかな。

 

 

こっそり出て行くよ

 

だけど負け犬じゃない

 

もうキャンセルもできない

 

 

外の音が聞こえるため、片耳にだけ突っ込んだイヤホンから聴こえる曲。

 

 

さようなら 会えなくなるけど

 

寂しくなんかないよ

 

そのうちきっと大きな声で

 

笑える日が来るから

 

 

 

ここにコンビニ。あっちには川があるのか。ちょっと行ってみよう。

 

 

へぇ今日はイベントがあったんだ。

 

 

 

 

住宅街。「夜ご飯だから」と母親の声に、「はーい」返事をして家に入る子供。

 

 

 

そんな日常を眺めて、通り過ぎる。

 

 

 

僕にとっての非日常は、彼らにとってはいつもと変わらない日常。

 

 

 

何だか不思議な気分だ…

 

 

 

 

地元にずっといると気づかないけど、スーパーも、ファミレスも、結構ローカルものだったりすることが多い。

 

 

 

僕の地元だと、ベルクっていうスーパーをよく利用するんだけど、これがあるのはほぼ埼玉県のみ。

 

 

 

大通りを歩きながら、初めて見る看板が、スーパーであるのに気づくのには少し時間がかかる。変な名前。入って見るか。

 

 

 

 

売ってるものはあんまり変わんない。見たことあるパンに、見たことあるカップラーメン。野菜もお肉も普通に売ってる。地元とあんなに離れているのに。

 

好物のブラックサンダー(チョコレートの菓子)を買って、かじりながら歩く。

 

 

 

 

わざわざ遠くへ来て、道草を食う。その地の名物を横目に、いつもと変わらないものを食べる。知らない音がする街で、いつも聴いてる曲を聴く。

 

 

これはとても贅沢だ。

 

 

 

 

日も暮れてきた。他のゲストさんもチェックインしてるかもしれない。そろそろ戻ろうか。

 

 

 

 

ここを曲がればいいのかな…ん?もう一個先だった?まぁいいか。

 

 

 

 

迷子なんてひとり旅じゃないとできないし。

 

 

 

 

 

さて、そろそろこの記事も迷子になって来たから、この辺でグーグルマップでも開こうか笑

 

 

 

 

迷子は小さい時から、寂しさが付きまとう。

誰だって、戻るところがなかったら、怖くて怖くて、生きていけない。

 

 

 

 

 

居場所があるから、旅ができる。人に会える。迷子になれる。

 

 

 

 

 

日曜の夜中にしか読めない、こんな迷子に付き合ってくれてありがとうございました。